バランス感の具体例

こんにちは~

昨日は「バランスをとれ!」という話を書きました。

受験は合計点で決まるので、得意な科目だけを勉強するのではなく、自分の志望校の配点や目標点に合わせて勉強時間の配分を考えないといけないという話です。

今日はその具体例です。

ある理系の高3生がいます。

旧帝大を志望していて、日頃から数学の勉強をかなり頑張っています。

特に難しめの数学の問題を解いているところをよく見かけますし、本人としても数学にはかなり時間を使っていると思います。

難関大を目指すなら、数学の難しい問題に取り組むこと自体はもちろん大事です。

二次試験で数学が必要なら、難問に向き合う時間も当然必要になります。

ただ、現状その生徒の抱える問題はそこだけではありません。

物理化学選択ですが、2年生終わりのマーク模試で物理の点数が7割弱で、難関大志望と言うにはまだまだ足りない点数でした。

そのため、前回の模試後にもっと演習量を増やすように伝えていました。

つまり前回の時点で、数学だけではなく理科にも明確な課題があったわけです。

そして今回のマーク模試です。

数学ⅠAが8割を切っていました。

もちろん8割弱という点数だけを見れば、壊滅的というほどではないかもしれません。

ただ、その生徒が普段数学にかけている勉強時間の量を考えると、正直かなり割に合っていない点数でした。

そこで面談でなぜあれだけ数学に時間を割いているのに点数が伸びなかったのかを確認すると、マークは70分では解く時間が足りなかったという話が出てきました。

よくよく聞いてみると、普段は二次試験向けの記述や難しめの問題を中心に解いていて、共通テスト形式のマーク演習がかなり不足していました。

ここがまさにバランスの問題です。

難関大を志望する以上、難しい数学の問題を解ける力は必要です。

ただ、だからといって共通テスト形式の演習をおざなりにして、時間内に処理できない状態になっているなら、それは戦略として危ないです。

共通テストで点数が取れなければ、そもそも出願の段階でかなり苦しくなることがあります。

二次試験のための数学も大事。

でも共通テストで必要な数学も大事。

どちらか片方だけをやればいいという話ではありません。

この生徒には、難しい数学を完全にやめろという話ではなく、数学のマーク演習ももう少し増やして、時間内に解き切る練習を入れるように伝えました。

さらに情報の点数も20点代後半とかなり低く、話を聞くと日頃何も勉強していないということでした。

確かにほとんどの大学では情報の配点が低く、素点がかなり圧縮されることが多いです。

だからといって、まったく勉強しなくていいわけではありません。

配点が低いからゼロでいい、という考え方はさすがに危ないですよね。
(その分他で配点が大きくずば抜けて出来る科目があるならまた話は別ですが…)

捨て科目を作るというより、自分の志望校でどれくらい必要なのかを見て、最低限どこまでは取るのかを決める必要があります。

今回は1日10分でいいので、情報にも触れる時間を作るように伝えました。

このくらいなら、数学や理科の時間を大きく削らなくてもできるはずです。

国語も100点少しという点数で、こちらもかなり厳しい結果でした。

理系で二次試験に国語がないとしても、共通テストで国語が半分くらいしか取れないとなると、合計点としてはかなり苦しくなります。

国語を数学と同じくらい毎日何時間もやれという話ではありません。

ただ、古文漢文にまったく触れずに放置していい点数でもありません。

まずは古文漢文の暗記物の確認と少しでいいから問題を解くところから始めるように伝えました。

ここでも大事なのは、全部の科目を同じ時間だけやることではありません。

バランスをとるというのは、全科目を均等に勉強するという意味ではないです。

志望校の配点、自分の得意不得意、今回の模試の結果、次の模試までの期間を見て、どの科目にどれくらい時間を使うかを調整するということです。

今回の生徒で言えば、数学の勉強時間はかなり多い。

ただ、その数学の中でも二次向けの難問に偏りすぎていて、共通テスト形式の演習が足りていない。

理科は前回から課題が見えていた。

情報はほとんど手がついていない。

国語も最低限の点数を守るには、古文漢文から動かないといけない。

こうやって見ていくと、単純に「数学が好きだから数学をやる」「情報は配点が低いからやらない」「国語は理系だから後回し」という勉強では、合計点を作るのが難しくなります。

何度も何度も言っていますが受験は合計点です。

いくら一つの科目に時間をかけていても、その時間の使い方が点数に結びついていないなら見直す必要があります。

逆に、少ししか時間をかけていない科目でも、放置しすぎて大きく足を引っ張っているなら、最低限の時間は確保しないといけません。

勉強しているかどうかだけでは足りません。

どの科目にどれくらい時間を使っているのか。

その時間の使い方は、実際の点数に見合っているのか。

今の志望校に対して、その配分で本当に合計点が作れるのか。

ここまで見てほしいです。

今回の模試の点数だけを見て、良かった悪かったで終わらせてはいけません。

今回の模試までに自分が何に時間を使ってきたのか。

その結果として、この点数は妥当なのか。

足りないものは何なのか。

逆にもう少し時間を削ってもいいものはないのか。

そこまで振り返ることで、次の勉強時間の配分が見えてきます。

頑張ることは大事です。

でも、頑張る場所がズレていると合計点にはつながりません。

難問を解く力も大事。

共通テストで時間内に処理する力も大事。

理科も情報も国語も、必要な分はやらないといけません。

受験は合計点です。

自分の勉強時間と点数を照らし合わせる。

足りないところに時間を回す。

バランスをとれ。

合計点から逆算しろ。

それでは~!

 

Study room Polestar宇部校
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